輪行での問題点

輪行をするにあたっての問題点がいくつかあります。

1、電車での輪行の場合の荷物サイズ

2、輪行の為の荷物が増える

3、分解、組立て時の不安

4、マナーの問題

5、トラブルに対処する

1、電車での輪行の場合の荷物サイズ

自転車のサイズは各個人の持っている自転車のサイズにも因ります。鉄道の規定では、250cm(たて+よこ+たかさ)となっていてその範囲内であれば良いことになります。

輪行ではできるだけ簡便な方が、ストレスがなく便利です。ですから、前輪のみ外しタイプの方が簡単ということになるのですが、サイズの大きい自転車の場合にはこの250cmという規則内の範囲に入らない場合がでてきてしまいます。一度自分の自転車がどのぐらいのサイズに納まるのかを考えて、前輪のみにするのか、前後輪はずすタイプにするのかを決められたら良いと思います。

ですから、前輪のみはダメだとか、前後輪なら良しとかという判断は正しくありません。あくまでも、サイズ内に収まるかどうかで決めれば良いと思います。

女性に限っては、運ぶ際に大きすぎるととり回しがしにくいので、前後輪はずしを選んでいる方もいらっしゃいます。ただ、後輪をはずすとなると少し練習もしなければいけないし、組上げた後の調整もしなければいけません。どちらをとるかは自分の技量で決めてゆくしかないと考えられます。

2、輪行の為の荷物が増える

最近の輪行袋は軽量のものが増えています。ただ、あまりにも軽量すぎて破けてしまったり、他人に触れた時にギアのあたりで怪我をさせてはいけないので、適度に保護できるものを選択する必要があります。それと過剰保護にならないように、自分の自転車の梱包状態を知っておく必要がありそうです。

できる限り荷物の重量増につながらないように、軽量化に努力しましょう。

3、分解、組立て時の不安

自転車の構造は至って簡単です。調整も難しいことは少ないので基本的なことは日頃から注意して憶えてゆけばよいでしょう。

特に女性の方はメカに弱い傾向にあるので、必要最低限のことだけは習得するようにしてください。まず、ポイントとして押えておく必要があるのは、完成車状態での様子を知ることです。問題のない状態の自転車を知ることで、問題が起こった場合の状況が把握できるようになれば良いでしょう。自分の自転車を観察することで正常な状態の自転車を知るのです。自分の命を預けるものですから、少しでも注意深く観察したほうが良さそうです。クイックレバーが締切れずに緩んだ状態のものなどは問題外です。走行途中でタイヤが外れてしまうということにもなりかねません。気をつけましょう。

4、マナーの問題

マナーは電車を使うすべての人の共通のものです。許された荷物を持込むことに於いてはその他の人々と同じ権利を有するわけなので、そのことに於いては自信をもって行動しましょう。共生が基本となります。

当然荷物の扱い方が問題となるわけですが、乗客が少ない場合には問題は起こりにくいと思います。混雑時を避ける工夫も必要になります。

ただ、日程上どうしてもその電車に乗らなければいけない場合には自転車が乗客の邪魔にならないように常に配慮する必要があります。席に座りたいからといって自転車をほったらかしにするようでは輪行する資格はありません。自転車が不安定な場所に置いている場合には常に寄添って監視する必要がありそうです。

あくまでも、乗客の迷惑にならないように配慮することが大切です。

混雑時の輪行の基本は座らない。」です。

5、トラブルに対処する

輪行の時にどのようなトラブルに見舞われるかは予測がつきにくいところがあります。

多くは破損です。多少の傷は許しましょう。しかし、破損はサイクリング自体がダメになる場合が生じます。各自のリカバリー能力によってくる部分ですが、自転車をよく理解している人ならば大抵のことをカバーすることができるでしょう。どれだけ知っているかによるのです。

トラブルシューティングで考えうる破損については対応の仕方を勉強すること以外には考えられません。頑張りましょう。